エド券の沼

券売機は沼の入口。

京成電鉄(1)〜旧成田空港駅接続のきっぷ(試刷)〜

成田空港が開港してから今年で44年になりますが、開港当時の「成田空港駅」は現在の東成田駅にあたります。

鉄道ファンには有名な話ですが、当時は駅からターミナルまで有料の連絡バスに乗らなくてはなりませんでした。

 

そんな開港当時に発行された試刷券がこちら(なぜ売ってたんだ)。

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「空港ターミナルから」とあるように、現在の第1ターミナルが起点となっています。そこから成田空港駅までバスに乗り、スカイライナー等に乗車するルートです。

つまりこのきっぷは「バスと電車の連絡乗車券」という少し特殊なものなのです。

 

ちなみに当時の連絡バスは130円だったそうで、開港してしばらくは乗り換えの面倒から、スカイライナーと共にあまり利用されなかったんだとか。

 

現在ではJR線や成田スカイアクセスも開業し、山手線から1時間以内になったり、多数の駅から成田空港へ直行できるようになりましたが、それが実現したのは、京成の苦肉の策があったからこそなのかもしれません。

 

そんな歴史が少しわかるきっぷのお話でした。